パイロゲンの生み親!赤塚充良会長の自叙伝を読んで

いつも自然派ガーデン東京をご覧いただきありがとうございます。

ずっと気になっていた赤塚会長の著書「不可能を可能にする人生論」を読みました。

赤塚会長に実際にお会いしたことがある方にお話を伺うと、皆さん「赤塚会長はとても謙虚な方」と口を揃えて言います。

YouTubeの動画を見ても物腰柔らかな方で、会長と聞くと偉そうにふんぞり返ってるイメージですが全然そんなことはありません。

その背景には、たくさんの苦労や経験があったんだなと本を読んで知りました。

残念ながら今年の8月に老衰のため91歳でご逝去されましたが、私も会長から直接お話を伺ってみたかったです。

赤塚充良会長プロフィール

昭和8年、三重県生まれ。

23歳から3年間アメリカに農業研修し、帰国後、サツキの量産化、産地形成に取り組み「三重サツキ」のブランド化に成功し、日本一の産地に育て上げた。
日本の家庭にもっと花を飾りたいと、新種開発により洋蘭の大衆化、園芸文化の振興に取り組んだ。

動植物の機能を高める水の技術「FFCテクノロジー」を開発し、健康飲料「FFCパイロゲン」を全国販売。健康と環境改善を提唱した。
地域貢献にも熱心で、セントレアと津を結ぶ高速船「カトレア」(約10億円)を津市に寄贈。農産物直売所「高野尾花街道 朝津味(あさつみ)」、研究農園「レッドヒルヒーサーの森」を開園。その他、枝垂れ梅の銘木を集めた「鈴鹿の森庭園」、栽培見本農場として、しゃくなげガーデン、アジサイガーデン、ブルーベリーガーデンを次々に開園した。

平成3年黄綬褒章受章。平成17年三重県民功労者表彰、津市政功労者表彰など受賞多数。

三重タイムズより引用

赤塚会長が一貫して言っているのは「損得勘定なしに人に尽くす」ということです。

キブアンドテイクではなく「ギブアンドギブで良い」と言っています。

世のため人のためとはよく言いますが、なかなか実行できませんよね。

どうしても人間は損したくないという気持ちがありますから、自分が利益になることを優先してしまいます。

しかし一見、自分が損しているようでも回り回って良い方向へいくのです。

それを赤塚会長が自らの人生で実証しています。

サツキの販売が軌道に乗り、ツツジの栽培にも取り掛かった赤塚会長は、事業を広げるべく周りの農家の人たちに自分が全て買い取るからと保証をつけ、無償でノウハウを教え、その農家から大量のツツジを買い取っていました。

中には上手く育たず、売り物にならない物も善意で買い取っていたようです。

そのうち赤塚会長のおかげでツツジが全国規模で人気となり、農家は赤塚会長より高く買ってくれる業者と内密に取引をするようになりました。

そして挙げ句の果てには自分たちの利益を優先し、赤塚会長を通さずに自分たちだけで取引がしたいと独立を持ちかけました。

しかし赤塚会長はそれまでの恩を売るようなことはせず、自分の会社の利益が減るのをわかっていて快く受け入れました。

農家の人たちは独立をし、ツツジを自分たちで売り始めました。

ところが、そのあとすぐ日本はオイルショックになり、誰も観賞用の植物を買わなくなってしまったのです。

そのときツツジの事業から手を引いて良かったと、赤塚会長は天に感謝したそうです。

赤塚会長もサツキの売れ行きが落ち込み会社利益は激減し、あのままツツジを農家から買い取り続けていたら借金だらけになっていたそうです。

他にも運が味方してくれたエピソードが沢山あり、損して徳とれとはこの事を言うのだなと思いました。

「欲の皮を突っ張らせたら罰が当たる」

人に借りをつくらないでいられる人生に。という言葉が特に印象的でした。

他にも赤塚会長が日本で初めて取り入れた園芸ブームが多くて驚きました。

新しいことはないかと思い立ったらすぐアメリカへ渡り、日本に持ち帰ってブームを広める先見の眼があったのです。

今や当たり前になったお花の宅配や、観葉植物を吊り下げて飾る鉢など、たくさんの園芸ブームを作ってきました。

そんな中で赤塚会長は、野菜が長持ちする水があると知り合いの研究者から教えてもらい、FFCウォーターの原点ともなる技術に出逢います。

自分の目で見たことを信じたい信念を持っている赤塚会長は、実際にイチゴや苗木で実験をして効果を実感し、この不思議な水の可能性に魅せられて研究を進めます。

東大の名誉教授とも一緒に研究を進め、たどりついたのがFFCテクノロジーです。

その時、赤塚会長はカーネーションの事業を始めていましたが、土壌が悪いせいか花が頭からポロッと落ちてしまったり腐ってしまう不良のカーネションが多くて困っていました。

赤塚会長はFFCウォーターを隅々まで撒いてカーネーションを育て直しました。

すると新しいカーネーションは、ほぼ全てが綺麗に咲いたのです。

しかも肥料をいくら蒔いても枯れません。

今までは、不良の土地に良かれと肥料を与えすぎてしまうと植物が全部吸っておかしくなってしまうので調整が難しかったのです。

それなのに、カーネショーンは逞しく綺麗に咲きました。

これは、生き物が本来持っている「不要なものは吸わないコントロール力」がカーネーションに戻ったからです。

もちろん人間にも備わっている力ですが、環境のせいで体が弱っていたりすると、その大事な力を失ってしまい、必要ないものまで吸収してしまうのです。

その結果、病気になったり身体に不調を起こします。

現代人がまさに、この本に出てくる不良のカーネンション状態なのかもしれません。

それを本来の力を取り戻し活性化させるなんて素晴らしい技術ですが、赤塚会長は安易に世間へ発表はしません。

「何事も実績が大事!口だけでは誰も信じてくれない!」

その言葉通り株式会社赤塚は60年以上の実績に加え、現在も研究を続けています。

赤塚グループの研究開発は、1967年に日本で初めて洋ランの組織培養による大量増殖法に成功し、洋ランの大衆化や各種園芸植物の効率的な大量増殖に貢献してきました。近年、植物や水の研究から動植物の機能を高める「FFCテクノロジー」を開発し、農業や園芸はもちろん、あらゆる産業に応用できる画期的な技術として期待が高まっています。

現在、生物機能開発研究所では、赤塚グループの根幹である植物培養の研究を継続する一方で、「FFCテクノロジー」の基礎研究やこの技術が各分野で引き起こす現象の科学的検証を行うとともに、より多くのお客様にFFCテクノロジーをご活用いただけるように、徹底した製品管理や新しい製品の開発に取り組んでいます。

株式会社赤塚 研究一覧

FFCウォーターは限りなく大自然に近い技術の結晶です。

大自然の中で水の働きはとても大切です。

水は本来、無色透明なので見た目にはエネルギーの高低を見分けられないですが、赤塚会長が開発したFFCウォーターはとても高いエネルギーを持っています。

その高いエネルギーは大自然の働きと同様に、この地球のあらゆる生物の生命力をグングン活性化する働きがあります!

パイロゲンも販売してから35年以上と長い歴史があります。

パイロゲンを飲んだら病気やアトピーが治ったという声もありますが、赤塚会長は科学的根拠なくして安易に発表しても叩かれたり、妙な宗教だと勘違いされることが非常に不本意だと大体的に発表していませんでした。

ただFFC製品は、1人でも多くの人の健康と環境の事を一番に考えて赤塚会長が作ったことは確かです。

赤塚会長の尽力のおかげで、たくさんのFFC製品が世に生まれました。

大きな行動をしないと大きな結果にはならない。

自分の利益だけ追っていたら失敗する。

大きな志を持ち続けることが大事。

この1冊は、新しい価値観に出会えるチャンスです。

ぜひ一度読んでみてください!

オススメの1冊です。